2.12

(a)
\(T \vdash {\rm Con} \to \neg {\rm Pr}_T(\neg \varphi)\) と仮定すると \(T \vdash {\rm Pr}_T(\neg \varphi) \to \neg {\rm Con}\) である.

\(T \vdash \bot \to \varphi\) なので \(T \vdash \neg {\rm Con} \to {\rm Pr}_T(\varphi)\) であり,\(\varphi\) の取り方より \(T \vdash \neg {\rm Con} \to \neg \varphi\) である.

以上より \(T \vdash {\rm Pr}_T(\neg \varphi) \to \neg \varphi\) となる. Theorem 6 より \(T \vdash \neg \varphi\) がいえる. \(T\) は \(\Sigma_1\)-健全なのでこれは Theorem 1 に反する. したがって \(T \nvdash {\rm Con} \to \neg {\rm Pr}_T(\neg \varphi)\) である.


(b)

  • \(T \vdash \theta \rightarrow {\rm Con}\) とすると,Corollary 3 より \(T \vdash {\rm Con} \rightarrow {\rm Con}_{T+\theta}\) なので \(T + \theta \vdash {\rm Con}_{T+\theta}\) となる.しかし Theorem 2 より \(T + \theta\) は無矛盾であるため Theorem 4 に反する.したがって \(T \nvdash \theta \rightarrow {\rm Con}\) である.
  • \(T \vdash \psi \rightarrow {\rm Con}\) であると仮定する.Lemma 1.3(i) より \(T \vdash \neg \theta \rightarrow \psi\) であるから,\(T \vdash \neg \theta \rightarrow {\rm Con}\).Corollary 3 より \(T \vdash {\rm Con} \rightarrow {\rm Con}_{T+ \neg \theta}\) なので上記と同様に矛盾する.したがって \(T \nvdash \psi \rightarrow {\rm Con}\) である.
  • Lemma 1.3(iii) より \({\sf PA} \vdash \theta \land \psi \to \neg {\rm Pr}_T(\theta)\) である.(a) と同様にして \({\sf PA} \vdash \neg {\rm Con} \to {\rm Pr}_T(\theta)\) がいえるので,\({\sf PA} \vdash \theta \land \psi \rightarrow {\rm Con}\) となる.

これらから \(T \nvdash \psi\) が導かれるのは明らか.