(a)
Theorem 7 より \(\tau^*(x)\) は \(T\) において \(T\) を binumerate する.
- \(T \vdash \psi\) と仮定すると,\(T \vdash {\rm Pr}_{\tau^*}(\psi)\) であり,\(\psi\) の取り方より \(T \vdash \neg \psi\) となるため矛盾する. したがって \(T \nvdash \psi\) である.
- \(T \vdash \neg \psi\) と仮定すると \(T \vdash {\rm Pr}_{\tau^*}(\neg \psi)\) である. また \(\psi\) の取り方より \(T \vdash {\rm Pr}_{\tau^*}(\psi)\) なので \(T \vdash \neg {\rm Con}_{\tau^*}\) がいえる. Theorem 7
より \(T \vdash {\rm Con}_{\tau^*}\) なのでおかしい. したがって \(T \nvdash \neg \psi\) である.
(b)
\(T \vdash \varphi \leftrightarrow \neg {\rm Pr}_\tau(\varphi)\)
となる \(\varphi\) をとる.
- \(\neg \varphi\) は \(\Sigma_1\) 文なので \(T \vdash \neg \varphi \to {\rm Pr}_{\tau^*}(\neg \varphi)\) であるから,\(T \vdash \neg \varphi \land {\rm Pr}_{\tau^*}(\varphi) \to \neg {\rm Con}_{\tau^*}\)
である. Theorem 7 より \(T \vdash {\rm Con}_{\tau^*}\) なので,\(T \vdash \neg \varphi \to \neg {\rm Pr}_{\tau^*}(\varphi)\) が成り立つ. よって \(\varphi\) の取り方より \(T \vdash {\rm Pr}_\tau(\varphi) \to \neg {\rm
Pr}_{\tau^*}(\varphi)\) となる.
- 一方 \(T \vdash \tau^*(x) \to \tau(x)\) なので \(T \vdash {\rm Pr}_{\tau^*}(\varphi) \to {\rm Pr}_\tau(\varphi)\),つまり \(T \vdash \neg {\rm Pr}_{\tau}(\varphi) \to \neg {\rm Pr}_{\tau^*}(\varphi)\)
となる.
以上より \(T \vdash \neg {\rm Pr}_{\tau^*}(\varphi)\) となることが分かった. Theorem 4(a) より \(T \vdash {\rm Con}_\tau \to \varphi\) なので,\(T \vdash \neg {\rm Pr}_{\tau^*}(\varphi) \to \neg {\rm
Pr}_{\tau^*}({\rm Con}_\tau)\) である. したがって \(T \vdash \neg {\rm Pr}_{\tau^*}({\rm Con}_\tau)\),つまり \(T \vdash {\rm Con}_{\tau^* + \neg {\rm Con}_\tau}\) が成り立つ.